【「GIGAスクール構想」で児童にiPad等支給進むも…硬直した学校の体制を嘆くSNS投稿が話題に】の元記事はこちら
Summary・要点
- 学校から貸与されたiPadを自宅で使用し、ハムスターの紹介動画を作成した小学生の話がSNSで話題となった。この記事は、その投稿主の小学校教諭ヒライさんと記者との対談。
- iPadは「GIGAスクール構想」の一環で全国の児童に配布されたもの。生徒から動画を見せられたヒライさんはその生徒を褒めたが、学校の管理職からは「学習以外で使用させるのは禁止のはず」と指導を受けた。その内容をSNSにアップしたところ、多様な意見が寄せられた。
- 学校から貸与されるiPadのルールはざっくり下記の通り:
- 学習以外では使用しない
- 家庭での使用方法としては
- 家庭学習(自主学習を含む)
- 学校連絡
- 学校ホームページの閲覧
- iPadの使用方法についてあらためて生徒たちに伝えたところ、生徒たちは残念な表情をみせた。しかし、なるべくみんながやりたいことを授業で取り入れていく、と約束したことで納得してくれた。
- 管理職の指摘を受けた上で、ヒライさんは「安全性が確認できているアプリであれば、子供たちの興味関心に合わせて自由に使う時間があってもいい」と考える。また今後は、事前に子供たちの要望を聞いた上で、iPadを教育課程にうまく取り入れていきたい、とのこと。
記事についての感想
iPadには様々な機能があり便利だ。我が家にもiPadがあり、子どもたちはゲームをしたり、YouTubeを見たり、絵を描いたりしている。スクリーンタイムを使用し、使用禁止アプリの設定や時間制限を設けている。
学校から貸与されたiPadに、どのようなルールを設けるべきか。なかなか難しい議論だ。様々なアプリを使わせて、学校外で子供たちの才能を伸ばすために活用するのも1つだし、国民の税金を使って購入した機器なので、学校での教育の目的以外は一切使用させないとうガチガチのルールで運用するというのもまた1つだ。
この記事を読んだ時、iMovieやKeynoteなどのネットに繋がらずに使用できるオフィス系のアプリだったり、プログラミング用のアプリなどであればいいのではないか、と考えていた。しかし、感想を書き始めて「税金を使って購入」のところに差し掛かった時に、違うところが気になった。
そもそも、なんで学校にiPadなんて必要なんだっけ?
学校でのiPadの使用ルールを読んでもいまいち見えてこない。学校連絡なんてプリントやメールでいいし、家庭学習はドリルやプリントで十分だ。プリントで使用する紙の削減が目的、とは考えにくい。デジタルデバイスに小さいうちから慣れ親しむのは良いことだと思う。しかし、本当に1人1台必要なのか?自宅に持ち帰ってまで使用する機会なんてあるのか?学校のクラス内で使用するので十分ではないか?
結局、iPadの使用ルールは、学校でどのように使用するのかが明確に定まった後で、その用途に応じてアプリのインストールや、制限の設定などを行うべきだと考える。使用する用途も曖昧なまま、1人1台にiPadを渡すこと自体が目的になってしまったことが、問題なのではないだろうか。教育に限らず、色々なところで聞く話だ。動き出すのは良いことだ。でも方向性も定まらずに、走り出すのは体力の無駄だし、混乱を生むだけだ。もう少し頭を使ってもらいたい。
思ってた以上に辛辣な感想となってしまった。。。なんか、すみません。
子どもの教育・こどもビジネススキル への my takeaway
1週間に2つ記事をアップする予定が、1週間に1記事しかアップできてないことに加え、2週間も休んでしまった。2週間も休んでしまった理由は、咳が出て体調が悪かったからだ(たぶんコロナではない)。体調が悪いと、色々やる気にならないし、まずは体調を優先して直そうとしていた。おかげさまで、ようやく咳も収まってきた。ということで、また今週から地道に更新していきます。この記事を心待ちにしている人なんていないと思うけど、おまたせ!(笑)
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