USK 経歴:
- 親の転勤により小学1年から5年生の4年間、海外のインターナショナルスクールに通学
- 高校2年から1年間、アメリカオハイオ州に留学
- 大学卒業後、金融シンクタンク(IT部門)に入社
- リーマンブラザーズ証券に転職後、1年で会社が破綻
- 現在も欧州系外資系証券会社のシニアプロジェクトマネージャーとして勤務中
- 2児の父
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- 2011年 – 仕事とは別に、自分の子供とその友達に英語を教える活動を始める
- 2016年 – 子供達に「こどもビジネススキル」を教え始める
- 2018年夏 – 「こどもビジネススキル」を、実験的に柏の葉T-SiteのT-kidsシェアスクールや自分の母校である芝浦工大柏中学で開催し、好評を得る
- 2018年秋 – 友人からの依頼で、「こどもビジネススキル」の教室を北浦和で開始
- 2019年より「こどもビジネススキル」のフランチャイズ化に向けて活動を開始
- 2020年夏より「こどもビジネススキル」を完全オンライン化
こどもビジネススキルを始めるに至った出来事3つ:
リーマンブラザーズ証券に転職し、グローバル企業で求められるスキル・能力の高さに驚かされた
私は、日本の普通の大学を出て、日系の普通の会社に入社しました。日系の会社にいる間は、それなりにやれていると思っていたのですが、リーマンブラザーズ証券といういわゆる「ザ・外資系」に転職し、自分のスキル・能力の低さを痛感しました。初めの3ヶ月間は毎日、前の職場に戻りたいとずっと考えていたほどでした。
自分のスキルの低さを痛感した例を一つあげるとすると、会議で発言しなかった・できなかった事です。日本の会社では会議で発言しないことは普通です。発言しない事によって「あなたの意見に賛成している」というのを暗に示します。外資系ではそれはダメな事でした。「意見を言わないとあなたが会議に参加する意味がない」とマネージャーからダメ出しされ、初めて気づきました。考えてみれば当たり前ですよね。会議に参加するということは、質問、意見(賛同も反対も)、情報提供することが求められるのは当然なことです。でも、その当たり前のことができず、また、発言しようと思ってもなかなかできず、すごく苦労したのを今でも覚えています。
能力が低いと困る、というのを感じた例がもう一つあります。リーマン破綻前から始まった首切り(リストラ)の時です。会社がやばいという話はニュースサイトで読んでいたのですが、ある日、ランチを一緒にした同僚の一人が、その日の午後にいなくなっていました。翌朝、マネージャーがみんなを会議室に呼び出し、「誰と誰と誰と誰がいなくなりました。でもあなたたちはプロなんだから、引き続きよろしく。はい、解散。」と言いました。これはとてもショッキングでした。能力が低いものから切られていく。それもまた当然な事なのですが、これが世界のスタンダードなのだと思い知らされました。
外資系に転職した事で、日本の会社ではそこそこの能力だったとしても、世界では通用しないレベルであること、そしてスキル・能力を磨くことの重要性を知る事ができました。
社会人に必要なスキルって、よく考えたら、学生時代に習ってなくない?
一般的に、学校では基礎教育といわれる国語、算数、理科、社会、英語などを勉強し、クラブや部活動では、努力することの大切さや仲間との友情などを深め、大学では勉強もせずにサークル活動やバイトに勤しみます。そして、大学を卒業すると社会人になるわけなのですが、我々はいつ社会人になるための勉強をしたのでしょう?
学生の時と社会人の時とで、必要となる能力は全く異なるのに、社会人の勉強をしないまま社会人になるなんて、なんかおかしいと思いませんか?それはまるで、猛獣が住んでいるといわれるジャングルに裸一貫で入っていき、そこから徐々に、自生している木などを使い、武器や衣服を作っていくようなものです。おかしいですよね。
もちろん、会社に入ってからも、色々な研修は受けさせてもらえます。しかし研修を受けただけで、翌日からすぐに効果が出るとは到底思えません。こういった研修を学生時代のうちに学び、社会人になるためのスキルを磨いておきたかった、とずっと思っていました。
将来の日本を担う子供達に、今、自分が何を残せるか
私は二児の父です。親バカで、子供を愛しています。そんな私ですが、上で記したように、グローバル企業で働いたことで、色々感じ、大変な経験をする事ができました。私が苦労して得た教訓を、このまま自分のものだけにして終わりにするのはもったいない、未来を担う子供達にぜひ伝えたいと考え、この「こどもビジネススキル」のアイデアが生まれました。
カリキュラムを考える過程で、「こどもビジネススキル」で提唱している「4つの力」は、実は、子供の普段の生活においても活用できる大切な力だということに気づきました。小さい頃から学び、少しずつ練習・実践していく。そして、大人になる頃にはいつのまにか自分の能力の一部になっている。「こどもビジネススキル」というのは、一石二鳥な学びだったのです。
この「こどもビジネススキル」こそが、将来の日本を担う子供達に私が唯一残せるものだと考え、今後、真剣に普及活動を進めていきたいと考えるようになりました。
以上が、私がこどもビジネススキルを始めるに至った出来事3つになります。ぜひ子供達にはこどもビジネススキルを学んでいってもらい、社会人として成功するだけでなく、世界で活躍して、世の中をちょっとでも良く変えられるよう、尽力していってもらいたいと願っています。