こどもビジネススキル

第1回 コミュニケーションの3要素 - ビジネススキル研修 (子供、小学生、中学生対象) 

Achievements for today (今日の目的): 人と話す時に、何が重要とされているかを理解する

 

今日のビジネススキル研修ではコミュニケーションで重要とされている3つの要素について学んでいきます。

コミュニケーション、この言葉聞いたことあるかな?

 

人と会話する事をコミュニケーションと言います。

人と会話する時、大事なこと、気にしたほうが良いこと、色々とあると思います。

おっと、まだ答えを言わないで。

まずは実験をしてみましょう。

 

【実験準備】

・ ビデオカメラ(スマホの動画機能でも可)、三脚

・ 立ち位置をみんなで相談して決める

【実験内容】

カメラの前で英語の発表教育で取り入れている以下の内容を言う。

Hi, my name is XXX.  I like color fruit.  I don’t like color fruit.  Thank you.

順番に一人一人をビデオに収めていく。

 

はーい、みんな元の位置に戻ってください。

ありがとうございました。

さすがですね。よくできてると思います。

みんなのレベルが高すぎて、これでは実験にならないかもしれません(笑)

ま、続けましょう。

 

コミュニケーション、人と会話する時において、大事なものが3つあると言われています。

それは何だと思いますか?

 

そう、手をブラブラさせない。はい、他には?

大きな声で。いいですねー。他にありますか?

うん、たくさん出てきますね。いいですよ。

 

コミュニケーションの3要素、別名メラビアンの法則、とも言います。

メラビアンが誰なのかは私はよく知りません。

帰ってお父さん・お母さんに聞いてみましょう(笑)

 

この3要素で言われていコミュニケーションの大事な要素、それは

1. Verbal

2. Vocal

3. Visual

と言われています。

 

ん、わからない?そうですよね。

日本語にしてみますね。

 

1.  Verbal- 話の内容

これは簡単ですね。会話の内容の事ですね。誰がなんと言おうと内容が一番重要ですよね。

2. Vocal - 声の質、速さ、口調

声の質というのは、声が変に高すぎたりしていないか、低すぎていないか、声がガラガラに枯れてないか、などです。

速さは、話し方が速すぎてついていけないとか、ですね。

口調というのは、話す言葉が変かどうか。たとえば、先生に対して話す時、友達に話すのと同じようには話さないですよね。語尾に「です」「ます」とかをつけますよね。そういったことです。

3. Visual - 見た目、表情、しぐさ、視線

これもわかりやすいですね。

Visualというのは相手から自分がどう見えているかに関する事ですね。

 

これら3つをコミュニケーションの3要素、3つのVと言います。

はい、じゃあみんなで言いますよ。

Verbal、Vocal、Visual はい、ワン・トゥー

「 Verbal、Vocal、Visual」

はい、覚えましたね。

 

さて、この3つのVですが、どうやら重要性の順番があるようです。

どのVが一番重要なのか、そしてどれくらい重要なのかわかりますか?

 

あ、みなさん、パーセントって学校で習いましたか?

全体を100と考えたときに、1つのものがその100のうちのどれくらいを占めるかです。

すごく重要だと思えば、80や90と言い、そんなに重要でなければ10と言うような感じです。

全部で100になればいいのです。

 

はい、では、 Verbalが一番重要だと思う人?

 

なるほど。ではどれくらい重要だと思いますか?

うんうん。わかりました。

 

では次。

Vocalが一番重要だと思う人?

 

はーい。いいですね。どれくらいだと思います?

ほー。おもしろいですね。

 

では最後!

Visualが一番重要だと思う人?

 

あれ、みんな手をあげました?

ま、いいか。はい、どれくらいだと思います?

なるほど。はい、わかりました。

 

はい、では後ろの大人達の中で、それぞれがどれくらいの割合かわかる人?

別に間違ってても構いませんよ。

単純にみんながこのメラビアンの法則についてどれくらい知っているのか、私が知りたいだけですので(笑)

 

はい、ではそこのお父さん。

それぞれどれくらいですか?

 

さすが!!

どこで習いました?

おー、やっぱり会社の研修ですよね。

 

そうです。

若干数字は違いますが、大体あっています。

はい、拍手ー。

パチパチパチ。

 

答えを言いますね。

1番は 「Visual - 見た目、表情、しぐさ、視線」 で 55%

2番は 「Vocal - 声の質、速さ、口調」 で 38%

3番が 「Verbal- 話の内容」 で、なんとたったの 7% なんです。

びっくりですねー。

 

でも本当にそうだと思いますか?

見た目が一番重要だと思います?

私は話の内容が一番だと思うんですけどー。

 

では、また実験をやってみましょう。

 

【実験準備】

・ 悪そうなサングラス

・ 下記内容を印刷

「僕の夢は宇宙飛行士です。誰も行ったことのない星に行ってみたいです。いつも夜の星空を見ると思うんです。あのキラキラした星に、どんな面白いことが待っているのだろうかと。」

【実験内容】

上記文を3パターンで実演する。話す内容は全部同じ。

パターンA-Visualがダメなパターン: サングラスをかけて、椅子に座り、足を組む。話し方は普通。

パターンB-Vocalがダメなパターン: 声が小さくて早口。少しどもりながら話す感じで。立ち方は普通で。

パターンC-普通のパターン:立ち方普通。話し方も普通。

 

さあ、3パターンのうち、どれが一番良かったと思いますか?

理由も併せて教えてくださいね。

 

そうですね。

パターンAは明らかに悪そうでしたよね。そっちにばかり目がいってしまいました。

パターンBはオドオドしていて、大丈夫かな、何言っているかわからないな、と感じたはずです。

 

人間って、気になることがあると、話の内容が入ってこないんです。

なので、まずはVisual、寝癖が立ってないか、鼻毛が出てないか、ズボンのチャックが開いてないか確認してください。

次に、Vocal。堂々と、若干ゆっくり目に話してみてください。

そして最後に、相手に会話の内容が伝わるように、心をこめて話してください。

 

Visualが55%も占めることがわかったので、今度は立ち方について練習してみましょう。

男の子の場合は、足を肩幅くらいに開きます。

女の子の場合は、足を前後にL字に配置するのがいいですね。

次に、手足。これをどうするんでしたか?

そう、ブラブラさせない。

手を体の横に置く感じで今日は練習しましょう。

女の子の場合は、前で手を組むのも上品さが出てよろしいかと思います。

最後に、視線です。

みんなを見てください。

ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、がんばって見てください。

今度のスピーチ研修で、恥ずかしくならない方法を教えますね。

 

はい、ではちゃんと立ってみてください。

 

そう、いいですねー。

できてますね。

 

では、ここで授業の最初にビデオで撮った「I like fruit」を再度やります。

内容は先ほどと全く同じで構いませんよ。

でも今日勉強したことを実践してみてくださいよ!

はい、ではさっきと同じ順番で、同じ場所に立って、いきますよー。

アクション!!

 

最初のと今のを比較してみましょう。

どうですかね。変わりましたか?

おー、思ったより変わってますね。

しっかり立っている気がします。

手も体もブラブラしていないので、相手も会話に集中できますね。

 

では最後におさらいします。

コミュニケーションの3要素、それは

・ Verbal - 話の内容

・ Vocal - 声の質、速さ、口調

・ Visual - 見た目、表情、しぐさ、視線

 

そしてこの中で一番大事なのはVisualで 55%、次がVocalで 38%、最後がVerbalの 7%ですね。

 

立ち方は、

男の子の場合は、足を肩幅くらいに開いて、

女の子の場合は、足を前後にL字に配置しましょう。

手足はブラブラさせないように、手を体の横に置く感じで。

最後に、視線はみんなの方向を見ること。

 

今日は「人と話す時に、何が重要とされているかを理解する」について勉強しました。

ありがとうございました。